桃李言わざれども下自ずから蹊を成す
桃や李(すもも)は何も言わないが、花の美しさに惹(ひ)かれて多くの人が集まってくるから、
木の下には自然と道ができる。
徳望のある人のところには、自(みずか)ら求めなくても、
その徳を慕(した)って人が自然と集まって来ることの喩え。
これはわたしの好きな言葉の一つです。
人間という生き物は他の動物と違い身分がいくら高くても徳を伴わないと尊敬されません。
またいくらお金持ちでも同じことです。
人間だけが、徳を醸し出し徳の貯金ができる生き物です。
果たしてその徳とは何を指しているのでしょうか?
辞典によると
- 身についた品性。社会的に価値のある性質。善や正義にしたがう人格的能力。
- 広く他に影響を及ぼす望ましい態度。
と書いてあります。
初めから備わっている品性のひともいますが、あとからグングンとついてくるひともいます。
この徳を求めて生きていると自然に対人関係が開けてきます。
対人関係が開いてくると、いろいろな運が運ばれてきます。
商売をしているひとは、是非とも徳を身につけて欲しいものです。
また、徳はそのひとの人生を心豊かなものにも変えていきます。
見える風景や聞こえる世界が広がってきます。
感受性豊かになっていくので、いままでとは一味も二味も変化に富んだ世界観を持つことができます。
それが、芸術の世界に生きてるとしても治療の世界に生きてるとしてもひととは違った視点から見ることができます。
それは、研究する探求する発見することが新たに必要になってきたときには別格のスピードとパワーで目的にたどり着くでしょう。
特異性を持つことは素晴らしいことです。
人類の進化にはなくてはならないものです。
ありきたりな魅力を持っているわけではないので目敏いひとは真っ先にその人物の元にやってきます。
鼻が効くひとも同様に嗅ぎ分けてやってきます。
ムーブメントといいますが、いろいろなテクニックを使わずとも起こすことは容易にできてしまうでしょう。
一般的にムーブメントは、一人のひとがなーんか面白そーだなー
とムーブメントを起こそうとしているひとに寄ってきます。
ムーブメントを起こしたいひとは、寄ってきた一人のひとを大切にいろいろ親切に説明したり新しい発見を提供したりします。
すると提供されたひとは、やはりこの人面白いわーとますます惹かれていきます。
惹かれていくとだんだんファンになっていきます。
その熱を帯びたムーブメントを起こすひととファンになったひとを見ていた周りにいたひとがなんだろう?
と見物にきます。
見物をしていたひとは、見ているうちになんだか面白そーだなーとムーブメントを起こすひとに釘付けになります。
あとは大勢のひとが寄ってくることになってくるので口コミでどんどんとその輪は広がってきます。
この状態がムーブメントを巻き起こした状態になるのです。
これと同じことが最初のファンを意識して大事にしなくても徳をがあるひとは自然と作り出すことが可能になります。
そしてテクニックを使った集客は新たなアイデアを生み出していかない限りやがて終わりを迎えますが、
徳があるひとは未来永劫続いていきます。
このように集客力がつくとどんな商売をやってもうまくいきます。
桃李言わざれども下自ずから蹊を成す
これは含蓄ある言葉だと思いました。
お読み頂きありがとうございました。